円と人民元と人民元の影響力

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少し変わった角度から円を分析した上で、人民元の影響力について書いてみたい。

間違いなく直近ホットな通貨は円であった。
しかし、もう1つ注目を集めている通貨がある。
人民元である。
人民元が売られている理由はいくつかある。
ざっくり4つの理由にまとめる。
1、PBOC(中国の中央銀行である中国人民銀行)が人民元のフィキシングレートを予想値よりも人民元安に設定した。
2、SAFE(中国国家外貨管理局、中国人民銀行の管轄にある外貨管理機関)が通貨安にあまり懸念を示していない。
3、世界が金融引き締めに向かう中、中国は金融緩和している。
4、中国の輸出は、USD高人民元安の傾向の相場では、トレンドフォロワーとなる傾向があり、USD売り人民元買いをあまり行わない傾向にある。

ご存じの通り、日銀は金融緩和をやめることができず、PBOCは現在進行形で金融緩和している。
つまり、円と人民元は、ハト派な中央銀行同士の通貨なのである。
ここで、CNHJPYの日足チャートのRSIを見てみる。(CNHというのはオフショア人民元のことで、中国本土外の居住者が取引する国外(オフショア)市場で取引されるものを指す。)
CNHJPYは日足のRSIで85でピークをつける傾向がある。
実際、昨年の10月以降、CNHJPYは日足のRSIで85で3度ピークをつけている。(直近、3度目のピークをつけた。)
CNHJPYは直近1年間ずっと上がり続けてきた。
しかしながら、市場の注目がCNHに向かえば、円への注目は減る可能性がある。
市場は、流行り物が好きだからである。
もし逆張りを考えるのであれば、CNHJPYの下落にかけるのは面白いかも知れない。

また、以下は人民元の影響力について考察したIMFの研究である。
結論から言うと、人民元の影響力は高まっている。
そして、特にZAR(南アフリカ・ランド)における人民元の影響力が高まっている。
実際、CNHとZARの相関は年を追うごとに少しずつ高まっている。
USDCNHとUSDZARの相関は、120週相関で見ると、2014年には0.1しかなかったが、現在は0.5を超えるまでになっている。
南アフリカの通貨であるZARは、資源国通貨ということで比較的強かったが、人民元が売られている現状では少し気を付けたほうがいいかもしれない。

IMFの研究論文は以下を参照。
https://www.imf.org/en/Publications/WP/Issues/2018/01/25/Reserve-Currency-Blocs-A-Changing-International-Monetary-System-45586

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この記事を書いた人

米国株・ブロックチェーン/Web3投資家。
●米系証券会社でヘッジファンドトレーダーとしてキャリアをスタート
●株・仮想通貨・債券・為替・不動産を対象に投資運用
●米投資銀行にて企業買収(M&A)業務も経験
●外資系金融機関で約10年勤務
●海外生活合計約10年で現在も海外在住

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