日銀後の人民元の動きから更なる円安を警戒

この記事を書かせて頂いたWillcanのTwitterは以下です。
専門は新興国です。
https://twitter.com/Willcan20?t=3mteiG3_HEoKaCn54lk7fA&s=09

残念な事態となってしまった。
直近、USDCNHが上昇する場面では、USDJPYは下がる傾向があった。(CNHというのはオフショア人民元のことで、中国本土外の居住者が取引する国外(オフショア)市場で取引されるものを指す。)
日銀後、その傾向が崩れてしまった。
つまり、USDJPYが上がる場面で、USDCNHも上がってしまったのである。
これはUSDJPYの上値の重石となる要因が1つ減ってしまったということである。

更に、残念なことには、実は中国のロックダウンが緩和されるかも知れないという報道が4月27日に出ていた。
つまり、人民元の買い材料があったはずなのである。
それにも関わらず、日銀後、USDCNHは上昇した。
日銀後、その他のアジア通貨も売られた。
つまり、USD高アジア通貨安となったのである。

なぜこんなことになってしまったのか。
一つ考えられるとすれば、PBOCをはじめ、相対的に見てアジアの中銀は総じてハト派であることが挙げられるかも知れない。
つまり、日銀がハト派であることを確認し、中国は既にハト派であることが確認されており、そして、今後FOMCでの大幅な利上げがあることを見越されたのだろうか。
また、エネルギーに起因するインフレにはアジアは総じて弱いということは言える。(マレーシアなど一部の国を除いてアジアはエネルギー輸入国なので。)
いずれにせよ、なぜこのタイミングなのかというのはあるが、ともかく事実として、USDJPYの上昇と同時にUSDCNHが上昇したことをリスペクトせざるを得ないだろう。

残念ながら、更なる円安に備える可能性があると考える。
人民元を売って日本円を買うのが良いと考えていたが、円を買うという方針は一旦撤回したい。

尚、円高になる材料がない訳ではない。
仮に、このまま人民元売りが進む場合、中国の購買力は落ちることとなり、コモディティ価格の上昇に歯止めがかかる、もしくは、リスクオフ懸念から現在の市場のポジションが巻き戻される可能性はあるだろう。
その場合は、USDCNHが上昇しながら、USDJPYが下落するという事態が発生する可能性がある。

4月27日に出ていた中国のロックダウンが緩和されるかも知れないという報道は以下を参照。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-04-27/RAZ9N1DWX2PS01

中国2大都市でコロナ感染落ち着く兆し、上海のロックダウン緩和も

Bloomberg News2022年4月27日 15:40 JST

  • 上海の新規感染者数は減少、北京でも感染拡大に歯止めかかる
  • 上海市当局者、一部地域について措置がやや緩和される可能性を示唆
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この記事を書いた人

米国株・ブロックチェーン/Web3投資家。
●米系証券会社でヘッジファンドトレーダーとしてキャリアをスタート
●株・仮想通貨・債券・為替・不動産を対象に投資運用
●米投資銀行にて企業買収(M&A)業務も経験
●外資系金融機関で約10年勤務
●海外生活合計約10年で現在も海外在住

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