米FRBの利下げを折り込む市場

ここ最近の米国株式市場の不気味な上昇が落ち着いてきて、今週FOMCとGDP発表を迎えます。FOMCは市場参加者は75bpsの利上げをメインシナリオとし、GDPについてはぎりぎりプラス成長をすると現在想定している。もしGDPがマイナス成長となった場合、ますますFRBの利下げは更に強く織り込まれ、米国株式市場は上昇へ向かうだろう。

そしてそこでもう一つ気になるのは米国の物価上昇がいつピークアウトするのか。そして最近の物価の推移を見ている限りまだピークアウトは確認されておらず、まだ継続して上昇を続ける可能性もあるだろう。また、1ヶ月分の経済指標ではピークアウトと判断するのが難しいというのの事実。現在天然ガスも急騰しており、継続的なエネルギー価格の高止まりや更なる上昇が観測されるとスタグフレーションリスクが高まり、米国株や仮想通貨には重石になる可能性が高い。

そう考えると次のCPIが発表される8月に第二週目まではGDPの結果次第ではアップサイドリスクを見込んでいても良いかもしれない。僕個人的には物価上昇はそんなに簡単に直らず、スタグフレーションシナリオがメインシナリオなのではないかと思っていて、引き続き米国株と仮想通貨の価格見通しについては悲観的。ただし、景気後退リスクの深刻さという点についてはそこまでではないのではないか。この根拠はまた今後言及していきたい。

いずれにせよ、鍵を握るのは米国のインフレとなり、その行き先は非常に不透明。エコノミストの間でも意見が真っ二つに割れており、減速したとしてもどこまで減速するかという議論にもまだ至っておらず、現在のような不透明さが極めて高い市場がしばらく続くと思われる。

このような状況での資産運用は極めて難儀ではある一方で、欲をかきすぎないというのが僕のスタンス。ダウンサイドが本当に限定的なのかという点についてまだ不透明であるということを考えると、引き続き保守的な運用で資産を守っていきたい。まだまだ2022年の上昇相場が忘れられない人も少なくないと思う。いい記憶はなかなか忘れられない。でもマーケットは予想もしていなかった動きを見せることがしばしばある。

今は市場稀に見るほどの現金が投資家の手元にあることも忘れないでおきたい。一度底打ちや、マーケットの転換を感じた際には必ず転換のサインが騒がれることになるはずなので、そこを確認してから市場に参入しても遅くない。

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この記事を書いた人

米国株・ブロックチェーン/Web3投資家。
●米系証券会社でヘッジファンドトレーダーとしてキャリアをスタート
●株・仮想通貨・債券・為替・不動産を対象に投資運用
●米投資銀行にて企業買収(M&A)業務も経験
●外資系金融機関で約10年勤務
●海外生活合計約10年で現在も海外在住

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